人生100年時代「要介護」を予防しよう!
ブログ2019.03.22
こんにちは。理事の下村薫です。
今回は、先日、草花クリニックで行われた職員の勉強会についてご紹介したいと思います。
テーマは「人生100年時代に向けて」です。
新聞やテレビでも取り上げられることが多くなってきました「人生100年時代」。
平均寿命が長くなる中で、私達はどのようにしたら健康を保っていくことができるでしょうか。
超高齢社会が来た
2007年に65歳以上の人口が21%を越え、日本は「超高齢社会」に突入しました。
あきる野市の平均寿命は平成27年度時点で女性が86.47歳、男性が81.02歳です。
東京都と比較すると女性はわずかに短く、男性は長い数値で推移し、男女ともに長くなる傾向にあります。
ここで65歳健康寿命も見てみましょう。
65歳以上で、日常生活に何らかの支援が必要となった要支援1以上の方に注目してみます。グラフを見ていただくと、あきる野市では男女ともに東京都よりも長く、特に女性はその差も大きくなっています。平成27年までの9年間でみると、男女ともに伸びていることがわかります。
要介護を予防しよう!
ところで皆さんは「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?
人は健康な状態から「フレイル」という状態を経て、介護を必要とするようなお体の調子になっていくと言われています。
フレイルには3種類あり、身体的フレイル、心理的認知的フレイル、社会的フレイルです。いろいろな要素が組み合わさって人は老い、天寿へと年を重ねていくのです。
フレイルドミノ~人とのつながり~
では、フレイルや要介護を予防し、健康長寿を伸ばすためにはどのような工夫ができるでしょうか。
基本的に「栄養」と「身体活動」と「社会参加」の3つの視点から健康に気をつけると良いと言われています。
特に「社会参加」が重要とされており、社会とのつながりが少なくなるとフレイルはドミノ倒しのように進んでいきます。
ここで再び、あきる野市のデータを見てみましょう。
市の調査で、「あなたのお住まいの地域は、困ったときに助け合い、支えあうと思いますか。」という質問をしたところ、「 そう思う・どちらかといえばそう思う」は66.8%で、若い世代(20~39 歳)でも60.2%ありました。
この数字はいかがでしょう。ご自身の実感と比べて高いでしょうか?低いでしょうか?
この機会に、社会とのつながりについてご家族や親しい方々と見直してみるのもよいかもしれません。
草花クリニックは「すべての人に笑顔を」を基本方針として、患者様はもちろん、そのご家族など関わるすべての方が笑顔になれる医療機関を目指しています。
今後も草花クリニックでは職員勉強会などを継続して、すべての医師・職員の意識を高め「地域の人々に安心と安全な医療」を提供してまいります。
お体についてご不安な点、ご不明な点などありましたら、何なりと遠慮なくお尋ねください。