訪問看護課に「呼吸療法認定士」誕生!呼吸リハビリテーションとは?
ブログ2021.12.17
こんにちは。草花クリニック訪問看護ステーションの訪問看護課です。
この度、訪問看護課のリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)に3名の「呼吸療法認定士」が誕生しました!
今回は、この「呼吸療法認定士」と、訪問看護課の業務に深く関わりのある「呼吸リハビリテーション」について、それぞれ紹介いたします。
呼吸療法認定士とは
「呼吸療法認定士」とは、「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」が3学会合同で創設した認定資格です。
日本では国家資格ではありませんが、海外では国家資格とされている国もあり、重要視されているのが分かります。
患者さまの高齢化が進んでいる現在の医療現場では、「呼吸療法」が大切になっています。
呼吸療法は、酸素療法、人工呼吸、気道の加温加湿、吸入療法、気道管理と口腔ケア、そして呼吸理学療法、栄養療法、薬物療法、適切な睡眠など、幅広い領域に関わる療法です。
理学療法士や作業療法士には特に呼吸リハビリテーションの習熟が求められ、呼吸療法の知識や技術が必要になりますが、呼吸療法に精通した医療人材は少なく、業界の課題となっているのが現状です。
草花クリニック訪問看護ステーションでは、より良いサービスを提供するため、今回この「呼吸療法認定士」の資格をリハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士)3名が取得いたしました。
呼吸リハビリテーション
呼吸療法の中でも、訪問看護課の業務に深く関わってくるのが「呼吸リハビリテーション」です。
呼吸リハビリテーションとは、トレーニングなどで呼吸機能の回復や維持を行い、呼吸をよりスムーズにすることです。患者さまの日常生活能力や生活の質を高めることを目的に、継続的に支援いたします。
呼吸リハビリテーションの対象疾患
呼吸リハビリテーションでは、以下のような症状・疾患のある方が対象となります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 肺結核後遺症
- 間質性肺炎
- 肺がんなど慢性呼吸不全を生じるCOPD以外の呼吸器疾患
- 脳血管疾患や神経難病で呼吸機能の低下した方、あるいは低下が予測される方など
呼吸リハビリテーションのプログラム
呼吸リハビリテーションは、呼吸療法認定士などを持つ専門の理学療法士や作業療法士の指導のもと、適切な知識と技術で行います。
呼吸介助、呼吸訓練、ストレッチ体操、呼吸筋トレーニング、上・下肢トレーニング、歩行訓練、ADLトレーニング、患者さまへの医療情報の伝達、栄養指導など、方法は多岐にわたります。
呼吸機能が低下することで運動量も減って体全体の機能低下につながってしまったり、痰をうまく排出できず細菌が入り込みやすくなったりするなど、健康に影響する場合もあるため、在宅の看護でも、このような包括的な呼吸リハビリテーションを早期から継続的に実施することが重要だと言われています。
ご自宅で長く健康に過ごすため、訪問看護をお考えの方は呼吸療法認定士のいる草花クリニック訪問看護課まで、お気軽にご相談ください。
草花クリニック訪問看護課へご相談ください
草花クリニック訪問看護ステーションでは、よりよいサービスを提供できるよう、資格の取得をはじめ、日々自己研鑽に努めております。
草花クリニック訪問看護課では、呼吸リハビリテーションをはじめとした専門的なリハビリが必要な方や、退院後の療養生活に不安を感じている方、各種医療機器を装着したまま退院される方のご自宅へ看護師またはリハビリ専門職が伺い、療養生活のサポートを行います。
また、脳血管心疾患や認知症、難病や骨折後などの整形外科疾患などなど、多岐に渡った疾患にも対応しております。
訪問看護に関するご質問やご相談など、お気軽に当ステーションまでお問い合わせください。