夏バテ対策!食事で猛暑を乗り切ろう
ブログ2022.07.12
ここ最近、急に湿度と気温が上がり、夏バテのような症状を訴える患者さまが増えています。
暑くなると食欲不振になり、食事を抜いたり、連日同じメニューで済ませてしまったりするという方も多いのではないでしょうか?そうなると栄養が偏って体力が落ち、夏バテを解消しにくくなってしまいます。
「暑いからサッパリ食べられるそうめんでいいか!」と食事を簡単に済ませようとしている方は要注意!
草花クリニック管理栄養士がおすすめする「夏バテ対策の食事方法」をご紹介します。
1)食欲不振でも食事は1日3回がおすすめ!
夏バテの典型的な症状といえば、やはり「食欲不振」です。
しかし、たとえ食欲がなかったとしても、食事は1日3食、規則正しく食べましょう。
食事を抜くと消化管の動きが悪くなり、便秘や下痢になることがあります。
便秘や下痢になってしまうと、ますます食欲不振になるという悪循環に陥ってしまう可能性も……。
しっかりと栄養をとるためにも、胃腸に負担をかけないメニューを意識し、1日3食を規則正しく食べることが夏バテ対策の第一歩です。
2) タンパク質を取り入れた食事で夏バテに勝つ!
冒頭に「「暑いからサッパリ食べられるそうめんでいいか!」と食事を簡単に済ませようとしている方は要注意!」と書きましたが、なぜ他の栄養も取らなければならないのでしょうか。
そうめんなどの麺類は「炭水化物」と言われていて、脳や体を動かすエネルギーとなる大切な栄養素です。しかしエネルギー源にするためには、タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどと一緒に食べることが必要になります。
特に魚や肉などに多く含まれるタンパク質は、筋肉の疲労を回復させる効果や、体力を保つ効果などがある、夏バテ対策の必須アイテム。
炭水化物だけではかえって夏バテ症状がひどくなる可能性もありますので、タンパク質などの他の栄養もしっかりとることが大切です。
タンパク質は肉や魚だけではなく、卵や大豆製品、乳製品などにも多く含まれていますので、意識して食事メニューに取り入れていきましょう。
3)「夏が旬」の食材も夏バテ対策に効果抜群!
夏が旬の野菜や果物には、体の熱を冷ます作用のある「カリウム」が多く含まれる食べ物がたくさんあります。
特に夏野菜はカリウムの他にも水分が多く含まれ、ビタミンやミネラルも補給できるため、夏バテ対策には抜群の効果を発揮します。
具体的におすすめの夏野菜をご紹介します。こちらもタンパク質と一緒に食事に取り入れ、バランスのいい食事を心がけましょう。
食欲不振回復に効果的な「トマト」
トマトは、カリウム、カロチン、ビタミン類が豊富に含まれており、ヨーロッパのことわざでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価の高い緑黄色野菜です。
胃酸の分泌を促すクエン酸やリンゴ酸も含まれているので、トマトを使った食事は胃腸の働きを高めてくれて、食欲増進につながります。
ほてりやのぼせ解消に良い「ナス」
ナスは体の熱を取り除く働きに優れており、ほてりやのぼせの解消にもよいと言われています。
余分な塩分を排出してくれるカリウムも豊富なので、夏バテ対策にはピッタリの野菜です。
無理なく水分補給できる「きゅうり」
きゅうりはなんと90%以上が水分で、カリウムやカルシウムを含むため、汗で排出する栄養素を補いながら無理なく水分補給ができます。
利尿作用があることで体内の熱を下げて体力の消耗を防ぐとともに、内臓の機能を整えてくれる野菜です。
熱中症対策に効果的な「スイカ」
スイカは水分が豊富で、エネルギーとなる糖分も含まれるため、熱中症を防ぐ効果があります。
また、スイカに含まれるカリウムは利尿作用を促すので、摂りすぎた水分を排出してくれます。
そうめんも工夫次第で夏バテ対策に!
ご紹介してきたように、夏バテ対策ではバランスのいい食事を1日3食、規則正しく食べることが大切です。
「やっぱり夏はそうめんが食べたい!」という場合には、
- そうめんのつけ汁に、卵や豚肉を入れる。
- おかずとして、冷ややっこやだし巻き玉子、トマトサラダやきゅうり・ナスの漬物などを食べる。
- デザートとして、ヨーグルトやスイカを食べる。
など、夏バテ対策のできるタンパク質とカリウムをしっかりと摂れるように工夫をしながら、夏の定番食事メニューを楽しむことがおすすめです。
是非、実践して今年の暑い夏を乗り切りましょう☆
その他の夏バテ対策の食事のポイントやおすすめ食事メニューは、こちらの記事でもご紹介しております。
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また、食事に関してお悩みごとなどございましたら、お気軽に草花クリニック栄養課にお尋ねください。