秋からできる!食事での花粉症対策
ブログ2024.11.01
こんにちは。草花クリニック管理栄養士です。
くしゃみに鼻水、咳などが繰り返し出る辛い症状……花粉症は国民病と言われるほど多くの方がかかっており、生活の質の低下などにお悩みの方も大勢いらっしゃいます。
実は、花粉症は免疫力アップで症状が軽減できる可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、食事で腸から体を整える花粉症対策について、ご紹介いたします。
“今”の花粉症は何の花粉?
季節の変わり目になると、体調を崩してしまう方も少なくありません。
「鼻水と咳が出る……もしかして、インフルエンザ?」
しかし、病院を受診すると感染症ではなかったなんてことも。その症状、もしかしたら「花粉症」かもしれません。
花粉症とは、ご存知の方も多いようにアレルギー症状の一つです。
2~3月頃にピークを迎えるスギ花粉がアレルギー源となるイメージが強いですが、実は夏にはイネ科花粉、秋にはブタクサやヨモギ花粉など、一年中何かしらの花粉が飛んでいます。
体が不調だと特定の花粉を有害な物質と認識してしまいやすく、免疫システムが働いて花粉を体内から取り除くために様々な症状が出てしまうのが花粉症の仕組み。
鼻水・目のかゆみ・くしゃみ・咳などの症状が出ていて、病院で感染症などの可能性がないと言われた場合には、スギ花粉の時期でなくても花粉症かもしれません。
免疫力を高めて花粉症対策
花粉症は一度かかってしまうと毎年症状が出る場合が多いため、先手を打って対策し、症状を和らげられたら嬉しいですよね。
そこで注目したいのが「免疫力アップ」です。
そして免疫力アップに欠かせない臓器……それが「腸」です!
免疫とは、体の外部からの侵入者である細菌やウイルスなどに対して免疫細胞などが「自分」と「自分でないもの」を識別して体を守る仕組みのことを言いますが、体全体の60%の免疫細胞が存在する場所が腸なのです。
そのため、腸内環境を整えることが免疫を正常に作用させることに繋がり、花粉症対策になると期待されています。
腸内環境を整える6つの食材
1.ヨーグルト
腸内環境といえば、やっぱり有名なのは「ヨーグルト」ですよね。
乳酸菌が多く含まれているヨーグルトには、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
特におすすめなのが、腸内環境を整える効果の高い「ビフィズス菌」の配合されているヨーグルトです。
市販されているヨーグルトにはビフィズス菌の入っているヨーグルトと、入っていないヨーグルトがありますので、しっかりとパッケージを確認し、ビフィズス菌が入っているヨーグルトを選びましょう。
2.レンコン
レンコンには活性酸素を除去してくれるポリフェノールが豊富に含まれています。
中でも、ポリフェノールの一種であるタンニンには体内のアレルギー症状を抑える効果があり、花粉症の症状を軽くする効果があると考えられています。
タンニンは水に流れてしまう特性があるため、レンコンを調理する際は、下処理や水にさらす行程の目安を5分以内にすることがおすすめです。
変色が気にならない料理の場合には、切った後に水洗いするだけでもおいしくいただけますよ。
3.サバやイワシ、サンマなどの青魚
青魚に含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は、体内の炎症を抑えてアレルギー症状を軽くする効果があると東京大学大学院の研究で発表されています。
普段は肉派の方も、サバやイワシ、サンマなどの青魚を週1回以上摂るようにしてみましょう。
4.チョコレートやココア
チョコレートやココアに含まれる「カカオポリフェノール」は免疫に作用してアレルギー症状抑制に期待できると言われています。
チョコレートの場合には、カカオ含有量が高い「高カカオチョコレート」がおすすめですが、食べ過ぎると摂取カロリーが増え、肥満の原因になってしまうため、食べ過ぎには注意が必要です。
また、ココアにはカカオポリフェノール以外に食物繊維も含まれており、善玉菌のエサとなることで腸内環境を整えることにも繋がりますが、こちらも糖分の摂りすぎに注意する必要があります。
ココアを選ぶ際には、自分で甘みを調整できる純ココア(ピュアココア)がおすすめです。
5.緑茶・甜茶(てんちゃ)・ルイボスティー
緑茶に多く含まれるカテキンや、甜茶(てんちゃ)に含まれる甜茶ポリフェノールは、アレルギー誘発物質の「ヒスタミン」の働きを抑えると言われています。
さらにルイボスティーはフラボノイドというポリフェノールがとても多く含まれていて、抗酸化作用とアレルギー症状の改善が期待できるほか、マグネシウムという成分も含まれていて硬い便をやわらかくしてくれる効果もあるので、便秘改善や腸内環境の改善の効果も見込めます。
ルイボスティーはカフェインが含まれていないため、夜飲んでも睡眠の妨げにならないのも嬉しい特徴ですね。
6.梅干し
実は梅干しのにおいの成分も、花粉症のアレルギー症状抑制に効果があると言われています。
梅干しを毎日食べている人と食べていない人などアレルギー症状に差が出るとか出ないとか……。
梅干しは塩分も多く含みますので、1日1粒を目安に食べることをおすすめします。
秋から対策しておくことで、来年の花粉症の症状も軽くなるかも……!?
今からしっかりと対策していきましょう!
アレルギー血液検査もご相談ください
繰り返すつらい鼻水やくしゃみ、目のかゆみ。
症状の原因が何のアレルギー・花粉症なのか、血液検査で判定することもできます。
アレルギーは知らずにアレルギー源を摂取したりさわったりすると命に関わる場合もありますので、検査を受けることでより安全に対策を行っていきましょう。
アレルギー血液検査をご希望の場合は、草花クリニック医師にお気軽にご相談ください。