認知症の救世主に「葉酸」
ブログ2018.02.28
「葉酸」をご存知でしょうか?
「名前はなんとなく聞いたことあるけど・・・。」
「妊婦さんに必要な栄養素だったような・・・。」
という声が聞こえて来そうですが..。
実は、葉酸が認知症の救世主になることが、最近の研究でわかってきました。
葉酸とは
葉酸は、ほうれんそうから発見された水溶性(水に溶ける)ビタミンの一種で、名前の通り葉物野菜に多く含まれています。
葉酸は遺伝子を作るときに欠かせないといわれている水溶性のビタミンB群の一種で、妊婦さんにはとても必要な栄養素でもあります。
認知症と葉酸の関係
葉酸は遺伝子を作る以外に、認知症予防に効果があると注目が集まって来ました。
神経細胞にダメージを与えるというアミノ酸の一種「ホモシステイン」という物質があり、ホモシステインが多くなると「脳の萎縮」や「骨粗しょう症」、「動脈硬化」など、認知症の原因になるといわれています。
体内の葉酸が不足してくると、ホモシステインが分解されず、血の中に多くなってしまいます。血液中で過剰になったホモシステインが、悪玉コレステロールとくっつき、血液ドロドロの原因となり、それが血管にへばりついて、動脈硬化を引き起こしてしまいます。
動脈硬化は、脳出血や脳梗塞などの原因となるため、脳の血行を悪化させてしまうことから、アルツハイマー病や若年性認知症の発症に関連していることが考えられます。
葉酸に含まれるビタミンB群には、血中に含まれるホモシステインを分解して減らす効果があり、葉酸を摂ることで、その進行を遅らせ、認知症予防にも効果があるといわれています。
葉酸を多く摂るためには?
水溶性(水に溶ける)のビタミンである葉酸は、茹ででると水に葉酸が流れ出てしまうので、もともと含まれていたビタミンが減ってしまいます。
蒸したり炒めたりすることで、葉酸を失わずに摂ることができます。
また、葉物野菜以外にも「枝豆」や「ブロッコリー」など、これから季節の菜の花、納豆やレバーなどにも、葉酸が豊富に含まれています。
しかし、一般成人では普通の食事で葉酸は不足しないといわれており、普段から野菜もしっかり食べ、バランスの良い食事を心がけることで、認知症から一歩でも遠ざかることができるかもしれませんね。
食事のことなどでお悩みのときには、草花クリニック栄養課にぜひご相談ください。
いつでもお待ちしております☆